2020年02月19日

のぞみはいつもそこにある

その世代の方にしてみると今日まで引き継がれている
「AMBITIOUS JAPAN!」と「いい日旅立ち西へ」のメロディや
それぞれのアーティストを連想される方が多いのかも。

少なくとも自分が一番最初に連想するのはソレだ。
のぞみはいつもそこにある
積極的な投資ができる展望を持っていて
それを実際に可能にすることができる資本を持っていても
長距離を高速で日々運用される条件下にあるとはいえ
東海道新幹線の世代交代は早い。

JR東海が2020年3月のダイヤ改正から
1時間に現行最大10本設定している「のぞみ」を
今度は本数を12本に引き上げることにしている。
東海道新幹線を走行する車両をN700A系に統一することで
それだけの過密なダイヤが実現できるようだ。

そういった需要を持っている路線であり、
運用に就くのも応えられるスペックを持つからこそなのだと思われる。

東京駅の時刻表、「のぞみ」が5本、「ひかり」「こだま」が5本
それぞれ表示されるようになっている中で
全ての車両がN700A系という状況が珍しくないところに推移している。

相対的に最大で60編成を抱えていたJR東海の700系は
今や2編成が現役でいるのみで、しかも臨時列車に投入されるだけ。
2020年3月8日以降は現役を退き、
新たな過密ダイヤを可能にする陣容を整えた上で
改正当日を迎えることになる中で
これまでの先達と同じような歩みを辿ることになった。
のぞみはいつもそこにある
この日も新大阪駅までの1往復のみの設定。C53編成。
700系ありがとう東海道新幹線のラッピングを
❝カモノハシ❞の「くちばし」にまとって運用に就いた。

1999年デビューでその20年を長いとみるのか短いとみるのかというのも
やはりそれぞれに歳月の捉え方がある中で
自分は非常に短く感じるのは
それだけ同じように歳をとったからなのかもしれない。

JR西日本では700系は引き続き活躍してもらうことになるものの
16両の編成を組む列車はやはり波動用での登場に限られるというので
「のぞみ」での日々はさほど残されていないに等しい。
のぞみはいつもそこにある
車体側面のエンブレムも思えばこの新幹線の登場が契機だったのかもしれない。

遠出するようになったころには
既に東海道新幹線で500系とともに主役を張っていたものが
こういう日を迎えるというのは歳月に対して感慨深いものがある。

人込みは避けるようにといわれる中でも多くの方々に迎え入れられた
700系の「のぞみ」もあくまでも終焉が近いことに対する注目度であって
新大阪駅までの空席状況は需要の多い時間帯の臨時列車というのも
考慮しても随分と余裕があるところだった。
のぞみはいつもそこにある
運命的なものなのか、意図されたものなのか、
この日は運用された「のぞみ313号」の入線前の16番線ホームに控えていたのは
世代交代のバトンを受け継いだN700A系から
さらにバトンを受けていくことになるN700S系だった。
のぞみはいつもそこにある
新幹線の進化に留まることはないといわんばかりの対面となった。
JR東海は世代交代を積極的に進めながらも
あくまでもカラーリングは白地に青いラインという
代名詞的なものを一貫しているという
相反するような非常にこだわっている部分をあわせもっている。
のぞみはいつもそこにある
「希望」と「欲望」。
いずれも「のぞみ」であって
登場時にあふれていたものと東海道新幹線からの引退を前に
これを考えるとその言葉に充てる文字は
どちらにあたるのか自問してしまうものがある。

「ひかり」はまだ差しているのか、
希望の言葉はなおも「こだま」するのか。

天井をどこまでも見上げることができるところと
考えなければならないところと
それすら思えないところと
非常に歴然としてきているように思えてならなかった。

それでもそのメロディや存在が
歳月がどんなに流れても彷彿させるものを持ち合わせているのだから
非常に不思議なものだったりする。

過去に執着する人間は滑稽で愚かだといわれようとも。
posted by 小林 慶太 at 20:40| 千葉 ☁| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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