2020年02月19日

「成田の方に行ってきます」

世の中には1日に1本しか列車が来ない駅がある。しかも日本国内において。
それが北海道の札沼線の鶴沼駅〜新十津川駅間だ。

この区間を含む札沼線(学園都市線)の北海道医療大学駅〜新十津川駅間が
2020年5月をもって廃止になるということで
1日1本体制となってしまっているところに
再び廃止を前に13年ぶりにそちらへと向かうことにした。

13年前は寝台特急「北斗星6号」でロイヤルが奇跡的にとれたものが
台風で運休となり、急行「はまなす」のデッキで
まさかの一夜を過ごすという旅路を味わった時だ。

当時はまだ1日に3本の設定があったので
それなりに融通が利くところで行程を組むことができたものの、
1日1本となるとそれに照準を合わせなければならないので
沿線で一泊して、という条件が付きまとう事に。

ここで夕張市が南清水沢地区でJR北海道から廃線を受け入れる代わりに
用地提供の協力を受けて整備しているバスターミナルの進捗を見たり
札幌市街で泊まることを思い立って
一人ジンギスカンを試みるのとともに
苗穂駅も駅舎移転とともに駅前広場を整備してきたので
その状況を見物していくことを組み込んだ。
これもまたその際の「はまなす」に乗るにあたって生じた縁で
何だかんだ追いかけていたりルーティンとしたものを発端にしてる。

一応確認しておくけれども
「熱意」とか「情熱」という言葉を掲げる方は
他人の街の駅前広場への取り組みなども
ちゃんと時系列を追いながらどのように取り組まれているのか
しっかりと各地に足を運ぶことの
手間を惜しむことなくなされているものと思われる。

間違っても自分の街の収入に見合うのか否かも考えなかったり、
隣に駅前広場を持つ駅が至近距離にあることに気付くのに
工事がはじまってから10年近く経ってようやく、という有様だったり、
今さらのようにそういう陳情を1年にわたって継続審議されたり、
切り替え作業も立ち会わなかったり、
一番列車を手を振って見送らなかったり
都合のいい時だけゆるキャラと一緒に記念撮影して
さも実績といわんばかりに式典に出席されるような方は論外ということで。

そんな人いるわけないけどさ……。

冬の北海道、津軽海峡を渡って旅に出るというのは
うちの両親がもっとも懸念する事の一つなので
昨年は「成田の方に出かけてくる」とやんわりといって
成田空港からLCCで北海道にわたり、
安平町と夕張市に日帰りするということをやってしまったものの
さすがに成田市で一泊ということは考えられないので
白状して強行することに至った。
北海道遠征編2020年1月
旅のはじまりは2020年1月28日。

大雪が懸念されていたところで朝には雨が降っていたので
一番最初の選択として京成津田沼駅に出て行くのか、
はたまた北総鉄道で向かうのか、というものを迫られる事になる。
(新鎌ヶ谷駅2:59発成田空港行きのバスは起きれなかった)

天候に左右される要素が濃いのはどちらなのか、
また所要は、など天秤にかけるもの多々。
天候が悪くなると自動車の選択肢を持っている人が
公共交通にシフトしたり、乗車時間帯を前倒しする傾向があるから
その混雑度合も念頭に置いたりもする。
北海道遠征編2020年1月
決断を下すごとに手元に残されて使えるカードが限られていく中で
北総鉄道経由での成田空港第2ビルまでの乗車券を買い求めて
改札を潜っていくことにした。
これで出発時刻が1時間超繰り越すことができる。

こういう機会なので新鎌ヶ谷駅改札前に設置されている
発車案内表示器を撮影したところ。
奥に見えるイデカフェ上部に設置されているものとは
年代も違う上に、フルカラーが採用されていたりしている事を受けて
その書体に用いる色も結論付けているのは言うまでもない。

時間に余裕があってもステーションラウンジこもれびではなく
ホーム上の待合所で暖をとることを選んでしまうのだった。
北海道遠征編2020年1月
新鎌ヶ谷駅3・4番線ホームへとやってきたところで
こちらに掲出されている発車案内表示器を見てみよう。

表示できる色については先ほど触れている通り。

北総鉄道新鎌ヶ谷駅の3番線は
本線で通過列車もこちらを駆け抜けるのに対して
右側の4番線は通過列車待ちをする列車がやってくるのを原則としている。

時刻が5時台であっても4番線に6時台と7時台の表記があるのは
そういう列車、アクセ〇特急と
普通列車が近接している時間帯に設定されていることを意味している。

2019年10月のダイヤ改正で成田空港の旅客機離着陸時刻が
6:00〜24:00までに延長されたことを受けて
LCCの需要の高い早朝時間帯に、さほど普通列車を跳ね除けることなく
時刻表に表記されていない優等列車、
つまりスカ〇ライナーが3本盛り込まれるようになり、
より優等列車を文字通り優先したダイヤを組み立てるようになっている。

「お客様はお姫様」というキャッチフレーズのもと、
お姫様が最優先されるダイヤになっている。
外国人観光客は絶大な競争相手がいて、
それにヒトが流れやすい仕組みがあるので
価格面で優等列車を選択肢にしても「安い」ことがウリにして
LCCとのタイアップを試みているようだ。

羽田空港よりも成田空港を選んでくれるヒトを運ぶこと、
LCCは首都圏の空港では成田空港しか離着陸していないこと、
この辺が京成電鉄においても千葉県においても重要な点。
北海道遠征編2020年1月
5:34、3番線に7501編背印旛日本医大駅行き登場。
これに乗車して5:35、新鎌ヶ谷駅を出発。
時刻表上は上り列車と同時発着になるところながら
相手方を迎え入れることなく走り出していく。
天候におけるヒトの流れが起因していたものと思われる。

矢切駅始発のこの列車は一本目のアクセ〇特急の停車しない駅から
その旅客需要を拾い上げる、そこに選択肢を用意するのが
こちらの列車の隠された使命。

駅を出るなりC-flyerとすれ違い
アクロスモールや鎌ヶ谷警察署、市制記念公園を通って
福太郎スタジアムのそばで地上へ下りて掘割に進み
粟野山トンネルを疾走し、
大山口団地からランドロームジャパンを過ぎて
グランメッセとマルエツに挟まれた西白井駅へ。
上り列車の出発直後だからホームに人影はなかった。

白井駅以遠は時間の経過とともに
列車待ちの人がホームに列を成してくる。
どれもみな上り方面に対して、であってのもの。

清水口団地から神崎川渡って
並走する国道464号のエネオスやガストが見えてくる中、
白井大橋を潜っていくと中銀マンションがそびえ
トウズやケーズデンキのもと、白井駅に滑り込む。
カワチやホーマックをあとに二重川を渡り
国道16号を潜って小室ハイランドを控えて5:42、小室駅着。
3番線をすぐに出発していく。
釈迦寺のそばから高架に出て水田を進んで神崎川を渡り、
国道464号とともに林を駆け抜け
コスモ石油やエネオスに続いて
年金機構研修センターに信組情報サービスがあらわれ、
ニトリにトライアルやドンキホーテ、イオンと大型店が相次ぎ
5:46、千葉NT中央駅へ。下り方面への反応は淡々としている。
近接列車が迫ればなおさらのことか。

アルカサールやベイシア、カインズをあとにしても
SGET千葉NTメガソーラー発電所と国道464号と並走して
大型店が沿道に続く。
島忠ホームズ、オードバックス、東京インテリア、しまむら。
印旛明誠高や牧の原消防署の先にも
ケーズデンキやジョイフル本田に牧の原モア、Big Hop。
列車は印西牧の原駅に至る。5503編成が留置中だった。
北海道遠征編2020年1月
各駅を立ち止まりながら辿っていく至福のひと時。

マブチモーター技術センターやスズケン、北総車両基地、日栄インテックを過ぎて
トーンダウン。林の先にエストニオいにはのがあらわれ、
5:53、印旛日本医大駅2番線ホームに滑り込んで
降車客の有無を確認がなされた後、回送されていく。

ここも入れ違いで上り列車が出発したあとなので
ホームに人影が極めて少なく、
待合所に待たれていた方はいずれもアクセ〇特急待ちだった。
北海道遠征編2020年1月
ここからは京成成田空港線。
やってくる列車は全部アクセ〇特急なので
時刻表はオレンジの数字ばかり。
1時間に1〜2本の設定で40分間隔を原則としている。
北海道遠征編2020年1月
5:59、双方向にア〇セス特急特急登場。
こちらは3054編成、上り列車は3053編成だった。
ここで乗客の波が逆転。ガラガラに近い上り列車に対して
新鎌ヶ谷駅と千葉NT中央駅でどれくらいの乗車があったのかは
定かではないものの、ロングシートはほぼ埋まり、
キャリーバックを持たれている方が多かった。
そして加えて多国籍、というのはパッとみてもわかるところだった。
(アジア系の方は喋る言葉で突き当たるくらいの感覚しか持ち合わせてない)

2019年10月のダイヤ改正から京成高砂駅始発になった。
都営浅草線と京成本線からの
1本目の列車から接続できるようになっているので
運転系統を組み替えているだけ。

折り返しスタンバイになっている7501編成の脇を十って
真っ暗闇を国道464号とともにひた走る。
北総自動車学校のある交差点の足元を通りぬけて
山林から平地部へと出て行く。
印旛水路と甚兵衛渡しを一気に駆けていき
やがて松崎トンネルのもとへ。
国道464号の北千葉道路区間が2019年3月に延伸されるようになったので
まだまだ旅路を共にしていくことになる。
暗い時間だから写真はない。

6:05、成田湯川着。大谷津運動場へと向かっていき、
国道408号と成田線を跨ぐところで
北千葉道路との並走が終わる。
北海道遠征編2020年1月
イオンにMGM、ケーズデンキを通って空港に向かう成田線とともに
山林に差し掛かり東関道を潜ってトンネルへ。
グリッサンドゴルフクラブの先で2つトンネルを潜って
駐車場の脇に出て、なおもトンネルが相次ぐ。
ホテル日航や成田東武ホテルがその間に位置している。
京成本線と合流してゆっくりと6:12、空港第2ビル駅2番線に到着。
北海道遠征編2020年1月
JR東日本、京成電鉄ともにホームドア設置駅になっている。
この1年の間での変化。
京成本線へと出て行く行程に比べて到着時刻は10分の差異。
前回はこれを絶対に優先条項にしていたものの
出発時刻の兼ね合いでそこまで絶対的にする必要がなくなった。
北海道遠征編2020年1月
改札を前にしたプラレールやポスター。
パンフレットや時刻表は都区内へと向かう方々を
意図しているものがあるとはいえ、
引き締まった空間に
少しばかりやんわりとした雰囲気が散りばめられたような気がするけれども
こうやってカメラを向けないと立ち止まってくれない人が多いのは
非常にもったいないような気がする。
逆にそういうアクションを起こせば気にしてもらえるから
それなりに意識している部分もあるけど。

posted by 小林 慶太 at 22:56| 千葉 ☔| Comment(0) | 旅行編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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