2011年07月03日

くぬぎ山駅の近況

このブログ、高架事業の対象駅である初富駅、北初富駅そして新鎌ヶ谷駅の3駅が
非常に登場機会が多いのだけれど、この辺りで再び僕の地元にあるその他の駅と
それをとりまく状況についてしばらく触れていこうと思う。
昨年1話で全駅ダイジェストで語ってしまっているので個々に今年はスポットを当てていく。

まず今回のトップを飾るのは新京成くぬぎ山駅。いわずともがな新京成の本社がある最寄駅だ。
島式ホーム構造で橋上駅舎を持っている。北初富駅方面へ向かうと車両基地がある。

また新京成の駅で唯一ホームから梨畑が見える駅でもある。
元山よりには「梨花苑」という老人福祉施設がそびえ、
元山側を見ると自衛隊の松戸駐屯地があって、この辺りが新京成の撮影スポットの一つになっている。
桜並木を走る新京成の列車の姿が紹介されると大体はここ。

くぬぎ山駅2011
新京成本社に面する西口の様子。
エレベーターは階段奥に設置されている。また階段わきに公衆電話。
くぬぎ山駅2011
一般的な駅正面界隈を見たところ。
松下商店と山中不動産が西口正面右手に位置して、新京成本社が左手に位置する。
新京成本社は玄関は迂回する必要がある。こちらは「通用口」といったところ。
自動販売機が並んでいる。
写真は志村ビルがそびえ、奥にワコーレ鎌ヶ谷がひかえているというそんな光景。

志村ビルは1階に駄菓子屋さんとファミリーマートが入ってる。
駄菓子屋さんは現在は非常に営業時間が短い。1時間か2時間くらいかな。小学生のたまり場だ。
今も昔もそれは変わらない。以前は駄菓子屋・本屋・雑貨の三店が一階の顔ぶれだったんだ。
そしてこのブログ草創期にはAMPMだった店舗がファミリーマートに。
この辺は企業資本の関係であって、採算などの問題が絡んではいないモノと推測される。

ファミリーマートは近隣にもう一店舗開店を控えているほか、
国道464号沿いにセブンイレブンが位置している。

ききょう号はくぬぎ山駅には止まらない。
そこで近くのくぬぎ山コミュニティーセンターにバス停がある。
駐輪場もこことワコーレ鎌ヶ谷の手前にある。有料だ。

界隈にはマンションも多い一方で、町工場も所々に点在してる。けれども往時の半分くらいだ。
宅地化が進んでる。住工分離や高層化建築問題が常に存在してる地域でもある。
その一方でくぬぎ山駅は周辺の観光梨園への最寄り駅でもある。
東口からの方が近いかな?タクシーは東口から出て北初富方向へ歩くと
檪山交通があるからそこでひろうことになる。

市川市大町へ通じる「梨街道」もそんな遠いところでもないし。
駅前の商店は紹介したお店のほかに数軒。あとは住宅地に混在している。

新鎌ヶ谷地区よりも松戸市の五香駅周辺ならびに松飛台商店街が生活圏の地域かな。
生活を支える大きな商業施設はベルクスというスーパーや
串崎新田にあるケーヨーD2など。


くぬぎ山駅2011
そしてくぬぎ山公園。
市内の駅で新鎌ヶ谷駅と並んで至近距離に「公園」という広場を持っている駅でもある。
長年の悲願で供用がなされた話もこのブログで触れている。

線路向かいの東口を見てみよう。本来的にはこちらを中心に「栄えていた」街の姿があった。
くぬぎ山駅2011
線路沿いに位置する旧くぬぎ山食堂や隣接する建物などは
ほとんど変わらないまま。それだけにオレンジの縁取りのされた駅名看板だけが皮肉に感じる。

くぬぎ山駅は他の鎌ヶ谷市内にある新京成の駅の中で非常に特殊な存在なんだ。
というのも国道464号線から少し外れたところに駅の東口があるため、交通量が非常に少ない。

西口に至っては、駅近辺はさほど広くない上に入り組んでいて大型車は通れない。
同じく二車線がかろうじてすれ違う程度の車道になっている
くぬぎ山駅は駅への利用、ならびに周辺の商店への商品の輸送がなければ、
自動車はまず通らない構造になっている。

加えて西口方面は宅地化が進んでいる一方、
東口は調整区域にあたり、極端な人口増や交通量の増加の恩恵を受けにくいところにあたる。

往時のくぬぎ山駅の東口の光景を語ってみよう。

国道464号線をくぬぎ山歩道橋から進むと
現在は自衛隊松戸駐屯地の脇からくぬぎ山駅ホーム先端の踏切へと伸びる道路はなかった。
今はアパートに一部がなってしまったけど、パチンコ信栄の駐車場があって、
ファンシーショップオガワが右向かいにあった。
しばらく信栄の景品交換所としての時代が続いていたものの、
パチンコ信栄が宅地化された後は事実上の空き店舗という状態が続いていた。
ここもハートフルタウンとして宅地分譲が十数年来の歳月を経て着手されるようになった。

スナックがあって、東口へと伸びる道路入口にパチンコ信栄。
肉のしなだ、そしてラセーヌというケーキ屋さん
(現在は別の場所で営業中。ふるさと産品のケーキを扱ってるお店)蕎麦屋さんのむさし家、
小杉商店が並び、左側にはスナックや居酒屋が並んでいた。

駅東口から出ると、写真屋さん(こちらも現在は別の場所で営業中)と八百屋さんが右側にあって、左には理容オガワ、ラーメン亭、伊藤書店。
信栄の道を真っ直ぐ進んで伊藤洋品店の前に来ると駅のホームの脇に出て、
元山側の踏切を渡ると田端青果店、イトウドラッグ、村上米店がクランクに沿って並んでいた。
そんな光景。

文頭で「僕の知ってるくぬぎ山駅」を思い出しながら綴ってみた。
そういう背景があったからこれだけのお店が並んでいたんだ。

でも、今日のくぬぎ山駅はまるっきり違う。

ここ数年で、ようやくパチンコ信栄の駐車場がアパートになり、
信栄と肉のしなだの跡に住宅が建ってたけれども、
何とそうなったのは信栄や肉のしなだが閉店してから10年近い歳月を経てからのことだった。
その間、イトウドラッグがあった店舗に田端青果店が移ってる。
居酒屋も貸し店舗の看板がシャッターの前に貼られているのがほとんどだ。
ハートフルタウンの土地分譲は今年(2011年)に入ってからのもの。

くぬぎ山駅2011
東口正面、国道464号方面を見たところ。理容オガワやらーめん亭、伊藤書店がある。
右手に並ぶ店舗は僕が小学生の時からほぼ時間軸が止まったまま。

土地や建物ってそれぞれに持主がいるから、
それをどう使おうと外野がどうこう言うものではないんだけれども、実態はこう。
背景には本当に様々なものがあるんだと思う。

くぬぎ山駅2011
東口のエレベーター。小杉商店と廃墟のような駐輪場から見たところ。
奥に見える柵は路上駐輪対策。手前は新京成の施設であるため。

無尽蔵にかつては自転車が止めているような駅だったくぬぎ山駅。
路上駐輪対策の関係で写真右側にあるくぬぎ山駅前駐輪場ができたんだ。

そして西口でもコミュニティーセンター脇にも有料駐輪場が設置されるようになった。
この時代、路上駐輪対策は市内の各駅でも本格的になされたわけで、
北初富駅も道路向かいに駐輪場が設置されたのもこの頃。
北総線の二期線の工事とともに駅舎側にも駐輪場が設けられ、一気に路上駐輪が解消された。

東口の駅前駐輪場は2階建てなんだ。
できた当時はそれに見合う需要があったものの、今日ではガランとした印象。
無人ながら契約した人だけが停められる。その台数も往時とは比べものにならない。

そしてこの間、僕が見慣れた商店は次々に移転、もしくは閉店になっていく。
宅地化がなされるのに随分と時間を要している。

一方の西口は、駅前界隈はワコーレができた他に宅地化とマンション建設が進み、
松飛台側からの駅への自転車利用者も増え、立場が逆転することになる。
それでも西口だって安泰だったわけじゃない。
ワコーレも入居が芳しかったわけではないし、
志村ビルのテナントは一時期全てにシャッターが閉ざされたりもした。

今日、くぬぎ山駅を利用する人は専ら西口からの乗降客だ。東口への乗降はあまりない。

東口が衰退に追い込まれた理由に東側に宅地化やマンション建設が行われなかったこともある。
正しくは行うことができなかった。

この「向かいは畑」は、調整区域と呼ばれる地域指定であり、用途限定がなされている。
くぬぎ山界隈には観光梨園が多い。
これは積極的な理由(農家の皆さんの努力の賜物)と
消極的な理由(調整区域ゆえ宅地化がムリ)という結果。

イオン鎌ヶ谷ショッピングセンター界隈も以前は調整区域だった。
市街化のために解除がなされ、あの姿になっている。

それでも鎌ヶ谷市に住んでいる人に「鎌ヶ谷市の名物っ何?」と尋ねれば
10人中9人は「梨」と答えると思う。

だからといって自分もそうだけど鎌ヶ谷市に住んでいる人が
みんな梨をはじめとする農業に理解があるわけではないし、逆も然り。
農薬散布の問題や不法投棄とかなかなか住宅地と農園の共生への糸口が見出せない。
これは鎌ヶ谷市全体に言えるんだけどね。

不法投棄に限って言えば、宅地化すれば、ほぼ解決すると思う。
なぜって、人間は貝塚以来、人の住んでるところにはゴミをまず捨てないから。
でもそんなことをすると梨畑はなくなるし、里山もなくなる。
農薬散布は農園を住宅地から離せば解決するだろうね。
これだって商業的には何ら問題はないのかもしれないけれど、
市内の人たちの距離(精神的にも)がグッと乖離したものになってしまうように僕は思う。

住宅地とともにこの街を象徴する「梨」の畑が見えるっていうのは、
農業に携わる人と住んでいる人が色々と揉めたりしながらも、
解決の糸口を探し出していくシンボル。それがこの街のカラー。

一日の平均乗降客数は6985人。新京成全24駅中20番目に位置する。
数字は2009年度。
統計かまがや平成22年度版が公開されていないため
新京成おでかけ日和2011年度版より引用させて頂いた。
posted by 小林 慶太 at 22:52| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 地元の駅紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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