2009年07月07日

執着

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玉造町駅跡。
いまは「玉造駅」というバス停が存在している。

れんこんハウスというお店が入った駅舎やホームがあったところ。
やはり去年とまた同じくポッカリとした空間がそこにあるばかりで
往時を思う余地もない。
もう既に列車が走ることがないのだから
当たり前といえば当たり前。時間軸は止まったまま。
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かしてつ応援団の描いたイラストの施されたトイレと
駐輪場がかろうじて当時を伝えるばかり。
鯉のモニュメントも玄関にふさわしいものだったはずなのに
今はその存在が空しい。

「小川駅」はそれでもバスが列車交換を思い起こすかのように
石岡行・鉾田行のバスに加えて水戸行のバスが集まり
ターミナルとしての機能を断片的に残していたし、
主要国道が近隣に位置していたけれど、
「玉造駅」は、というと……。
土浦行や潮来行のバスが出ていたような気がするのだけれど、
もはや改廃によって設定がなされておらず、
コミュニティバスが設定されている程度。

自分を降ろしたバスが時間調整の兼ね合いで
Uターンして駐輪場の前で停車している姿が往時を思うと哀しい。

駅のなくなってしまった駅前広場。
街の基盤が駅前通りを中心に成り立っている印象を考えると
このバス停で降りる目的すら考えてしまうくらい。
タクシーが停まっているのもその名残だろうけれど、
その需要を考えるとちょっと辛い。
バス停は鉄道の駅よりも設定が多いだけに
相対的に需要はどうなのかを思うとなおさら。

商店での買い物を目的にするのであれば
次の「玉造下宿」というバス停で降りても事足りるように見えるから
なおさら存在理由を見出すことは難しいな、と感じた。

僕が思っている以上にその役割はあるみたいだけどね。
特に駐輪場が小さいながらも残っているのは重宝するようだ。
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駅前を歩いて玉造郵便局のところへ向かう。
この間に時間調整?のバスに追い抜かれる。

やっぱりロードサイドの大型店の時代なのか……という言葉が
脳裏を過ぎるのだけれど、
その大型店の維持コストを考えると
人口比に見合うものなのか不安に思う要素もあって、
色々と迎合できるものではないな、と思ってしまう。

いや商圏を拡大すれば大型店は維持できるけれど、
その商圏拡大によって、
吸収されてしまうところを生活基盤としている人は
今まで地元で買い物ができたところに対して
少なくとも遠出をしなければいけなくなる。
それが自動車だから負担を思わないのかもしれないけれど、
確実にその「自動車」がなければ成り立たなくなってしまうところに
致命的な不安要素を感じるし、
実際にその商業施設のあるところと
そうでないところの差があまりにあることが怖い。

しかも大型店がそんなになければまだいいけれど、
それがいくつもとなったり、
近隣で商圏を食い合うとなって、淘汰されるということになれば、
目も当てられない事態も考えられると思うんだけど、
実際はそれでも普通に建設が行われていたりする。
規模が大きければ大きいほど、そのリスクも大きいんだけど……。
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ホームセンターと家電量販店とパチンコ店が建設される現場。
近隣には国道355号と354号が通っていて
自動車の交通量は決して少なくない。

だから成り立たない話ではないけれど、
それを成り立たせてしまうとどうなるのかを思うと
そういう発想が怖いな、と。
近隣にはホームセンターが撤退した跡があるだけに、
自分は大丈夫、という自負のあらわれなのか、
スーパーが近隣にある上に、
これだけの大型店を集結させれば
集客が見込めると判断したのかわからないけれど、
新しいお店ができれば全てよしという時代ではないのは
確かだと思う。

確かに水田であるよりも商業施設を建設した方が
収益などの面では圧倒的に優位だろうけれど、
それが人々の生活を幸せに直結するとは限らないと僕は思う。

多少不便でも小規模のお店であれば
多くの地域がそれなりに維持できるのだろうけれど、
大型店をいくつもとなれば、
そういう地域は限られてくるし、
おまけにその小規模のお店の維持が困難になるのは明らか。

そういうものを踏み越えて得る豊かさに
どれだけの意味があるのだろう。

逆に大型店出店を続けるような社会情勢が継続されなければ
この需要によって維持されている建設業にガタが来るわけで
世の中は本当に追い詰められているものだと感じる。

被害妄想が強い人間の戯言ならいいんだけど。
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やがて虹の塔が見えてきて、道の駅たまつくりに到着。
この虹の塔とレストラン玉水苑、ふれあいランドに観光物産館こいこいからなるところ。

さてここでお目当ての田舎354定食を食べよう!!と思ったのだけれど、
優柔不断な自分は「美味うなぎ」と「行方丼」というメニューの登場に
非常に動揺。
人間、一日3回しかご飯、食べないし……。
二品、三品と食べることもできない。
行方丼食べてみたいし、うなぎも我が家ほとんど食卓に出ないし……。

悩んだ挙句に田舎354定食を注文!
やっぱりこのメニューがある限り、自分はこれしかないのだと思う。
最初はそこまでこだわるものもなかったし、
興味本位で頼んだのがきっかけだったけど、
やっぱり自分が本当にこれを食べてた時に
お店の人に「がんばって下さいね」と声をかけたんだから。

もう2年も昔の話しだし、
その人と会うことなんて所詮あり得ない話だろうけれど、
言った自分がそれなりにがんばらなければならないな、という
もろいけど決意表明を再確認する意味でも
こういう場所に来て、こういう風に食べるのかもしれない。

大体情けない話だけど、
そういうことがなければ、お店の人がどうやって注文受けたり、
神経をお客さんに気を配っていたりしてくれているとか、
厨房の人たちがせわしなく作業をしているとか、深く考えないで
生きていたかもしれないよな、というのが正直な話。

言葉をかけた人は今はいないかもしれないけれど、
その言葉をかけた場所で今もがんばっている人がいるわけで、
その人たちに決して後ろめたい気持ちで
この場所には足を運んではいけないんだと思った。

色々な思いをかみしめながら
お店の人が作って運んでくださった田舎354定食を食べて
ここをあとにして高須崎公園で一休みして物産館へ。
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霞ヶ浦大橋をパチリと。

物産館は「行方バーガー」の幟にふらりと引き寄せられてしまい、
やっぱりここは一度は食べておくべきだ、と思い、
この行方バーガーを買ってあとの楽しみ、ということにしてしまう。
そうさすがにたくさんは食べられないよ。

行方バーガーは“ぶたもなまずもどんとこい!!”という
キャッチフレーズで売り出しているもので、
ぶたパックン、なまパックン、こいパックンと3種類あり、
そのハンバーグにあたる部分に名産品を使用して
わさび菜をはじめとした地元産品で考案したもの。

商品開発する人は凄いな、と思う。
豚はとにかく、なまずと鯉だもの。キャッチフレーズもうまい。
そういうアイディアには恐れ入る。
やっぱり名物は基本的に食べてみようというのが
僕の発想なので買ってしまう。注文してから作って下さる。

結局晩ご飯になってしまったけど。
やはり作りたてが製作者側の意図している通りの食感なのかも。

一番根底にある不安要素は観光客が限られていること。
大型店が集客に限りがあるように、
どんなアイディアがあっても
観光に!!という人々の発想がなければ成り立たないし、
その人々というのが限られていたというのであれば、
なかなかいいアイディアでも魅力をいかんなく発揮できない。
観光地が限られているならいざ知らず、どこも、となれば。

それでも観光!!という部分に活路を見出してしまうのも
一概に歓迎できるものではないなと思う。
確かに地域を知る、というのは大切な話だと思う。
実際に行ってみるというものを繰り返していくことで
徐々にそれが明らかになるんだけど、
それが根幹を支えるものにはしてはいけないような気もする。
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そして浜駅にあった待合室。
今も内装はボロボロだけれど当時のポスターが貼られていて
幟などが収容されていた。

やっぱり浜駅に行こう、というわけで浜駅跡を目指して歩くことに。
本当に僕は過去に執着する人間だ。

また続く。結構、話として長いね……。
posted by 小林 慶太 at 22:27| 千葉 晴れ| Comment(0) | 旅ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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