2008年12月02日

4年後、同じ街の光景

図書館に市議会9月定例会の議事録が開架されていたので、
この一般質問で明らかにされた
初富駅周辺まちづくりに関する市役所の見解について触れるよ。
これが昨日のブログ記事「停滞」と関係している。
(ついでに「本気なの!?」の記事に
大仏交差点とくぬぎ山交差点の写真をアップしている)

市議会議員と市役所間のやりとりのように思える一般質問も
実は傍聴や議事録を媒介にして伝えるべき対象を想定しているもので、
他人事のようにしていられないものも多々あったりする。

資料作成の折には図書館の方にお世話になりました。お礼申し上げます。

まずこの中でおさえておかなければならないのは
うちの市は2001年度から20年間を街づくりの基本計画を立てているということ。
そして現在2008年は前期に該当し、検証が行われており、
2010年度までの期間に予定していた事業は
半分程度しか見込みがないことが明らかにされたということ。

さらに財政の見通しが乖離してしまったことや
人口も当初予測よりも大幅に少なくなっていることから、
見直しを迫るべきではないか、と某市議会議員さんは述べ、
1970年7月に市街化区域及び市街化調整区域の線引きをしていることと絡めて、
街づくりの評価について尋ねていたのがこの一般質問だ。

線引きが行われたのは、都市基盤整備がなされないまま市街地が形成され、
中心市街地を持たない住宅都市化が進んでいたことが背景にあったことが挙げられ、
1986年3月に新総合基本計画で、新鎌ヶ谷駅周辺地区から
初富駅・鎌ヶ谷駅周辺地区を都市軸として定めて、
ふれあいやにぎわいのある都市空間としての整備がこれまで行われてきた。

商業、文化、サービスなどの機能の秩序ある集積が図られてきたのだけれど、
都市整備水準は隣接市に比べて遅れているのも事実。
これはこの一般質問の中で市役所の方が認めているところだ。

初富駅周辺の街づくりの前提として都市計画マスタープランについての
質問のやりとりが行われたようだけれども、
このやりとりは6月の定例会で別の某市議会議員さんと見解を異にするもので、
規制緩和による市街化調整区域の活用はデメリットが多いことを
一般質問の中で突きつけるものになった。

誰に?
それは市役所の人、他の議員の人、そして住んでいる人たちに。

市街化調整区域は01年から地域の街づくりの実情に応じて
開発基準の緩和が見込めるようになった。

一般質問では船橋市、佐倉市、松戸市がこの市街化調整区域の緩和を行っており、
それが具体的にどうなったのかも明らかになっている。
うちの市がこれを真似る場合、市内のほとんどの区域が開発可能になり、
無秩序開発が行われ、自然環境保全ができなくなり、浸水被害の拡大などが
十二分に懸念されるという。

これでも市街化調整区域の緩和を財政的な見解から述べる人もいる。

で、その市街化調整区域に建設できるものとしては
日常生活に必要な店舗として日用品、販売店舗や日用品サービス事業に供する建築、
沿道サービスとして、「国県道に面して」ファミレスやコンビニなどがあり、
4車線以上の国県道には流通業務施設も作ることができるようだ。

国県道に面して、というのがキーワードのような気がする。
そして市内で4車線以上の道路っていうと、
国道464号鎌ヶ谷消防署から白井市方面へと伸びる区間が該当する。



長い前置きを踏まえて初富駅だ。

初富駅の位置づけは行政にしてみれば、都市計画マスタープランでは
既存大型店の商業施設、文化施設を活用し、地域・文化にふれられる地域商業拠点。
中心市街地活性化計画では人の集まる生活・文化拠点という認識を持っている。

新京成立体交差事業完成後は都市計画決定に沿った整備が必要と
行政は考えており、初富交差点改良を含めた一体整備に様々な課題を抱え、
都市軸形成促進会議で初富駅周辺市街地再生に向けた整備の在り方を
検討している。

この一方でけやきネットが並行しているわけだけれど、
某市議会議員さんにしてみれば、
けやきネットの協議会では閑静な住宅街であることや、
図書館・公民館・小中学校のある文教地区としての街の魅力を感じ、
貴重な緑を守りたいといった意見が参加者から多かったような印象を受け、
同時に大規模な開発を望む声はその中で聞かれなかったことについて
市はどう住民の声を理解しているのかをここで問いかけている。

解決にはならない回答かもしれない印象を僕は受けたけれど、
初富駅周辺のまちづくりは市民の積極的参加と意見集約のもと
市街地整備について検討していく必要がある、という回答がなされ、
今後とも地元の意見をまちづくりに生かしたいと言葉を結んでいる。

この市街地の中で既存大型商業施設である鎌ヶ谷ショッピングプラザだけれども、
議会で次のことが明らかにされた。

鎌ヶ谷ショッピングプラザは土地を都市公社が所有し、
地上権を現在は三井物産が持っているというカタチをとった上で、
テナントの入居が行われていることを踏まえておいて欲しい。

08年8月7日に市役所(都市公社) と三井物産の担当者が協議を行い、
今後の土地利用をどのように考えているのかを尋ねたところ、
イトーヨーカドーとの契約があと4年ほどあり、
その後については今後1、2年かけて結論を出していきたいという
回答が戻ってきたという。
その際、一般論ながら少子高齢化という時代の趨勢を考えると、
初富地域における商業系の立地は大変難しい状況となりつつあることも話があったことが
この場で市役所の方の口から語られた。
(テナントの人とは店舗活性化のために定期的に話し合いを行っているそうだ)

まず踏まえておかなければならないことは、
三井物産が今後の土地利用に対して即答で、
商業施設の維持に肯定的な回答を示すことがなされなかったこと。

そして僕にしてみれば、非常に冷静な現状分析をした上で、
現段階の判断と店舗維持を行っているのだというのが明らかになるのと同時に、
4年先に同じこの街の風景が目の前にあるとは限らない現実を
突きつけられたということ。

あくまでも地上権は三井物産にあり、最終決断を下すのも三井物産。
そういう中で新規出店を表明したナリタヤが
現段階で何ら事態に対して動向を示さないことは、
一方で静謐を保つ側面と、常に不安にさいなまれる状況を生み出しているということに
他ならない。

こういう状況下で街の将来像をどう描き、作り出していくのかという行為の中で、
能動的に市民側から実現へと向けて動き出さなければならない必要性というのは
より一層増していくように自分は思えるのだけれども、どうだろう?

だって、そこに商業施設ありき、ではなく、
あるようにしなければいけない、というのは
間違いなく消費者(購買者)にかかる比重は紛れもないこと。

それをこなせてはじめて「にぎわい」「ふれあい」という言葉が出てくるのだから
僕は今のままでは果てしなくけやきネットの将来像は
届かないものになってしまいかねないとすら感じてしまう。

そして商業施設維持が大変だと不安に思っている自分が
いざ、4年先はわからない現実を明らかにされて動揺する姿に
我ながら、まだまだ自分の発想が甘いものだと
身につまされた。

できる限り市の街づくりの理念を理解して、それに沿う活用してもらうように
行政に働きかけを議員さんはお願いするのと同時に
一方では現実的に財政的な面からも身の丈にあった街づくりとして
都市マスタープランの再考を提案して、この初富駅に関する一般質問は終わり、
別の質問に入っている。

それぐらい事態は深刻なものなのだ。
大体、僕がこういう話でブログ書くぐらいだから。

4年後、同じ街の光景をこの街につかむことができるのだろうか?
posted by 小林 慶太 at 22:54| 千葉 霧| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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