2020年03月15日

局地化

札幌遠征編2020
2020年1月28日、とにかく一日に列車が1往復しかない
新十津川駅に向かうべく札幌市街のホテルで宿泊した。

これで朝6時までに起きれなかったら
何のためにわざわざやってきたんだか、という
笑い話にもならないような事態に陥ることが懸念され
非常に不安で仕方なかったものの、
アラームに加えてモーニングコールもセットして
さらにテレビもその時刻に点くように、という
普段の仕事日でもしないような念の入れようの甲斐あって
何とか起きる事ができ、すぐにチェックアウトに向けて動き出すのだった。
札沼線遠征編2020
シナリオ通り照準合わせて6:00にホテル2Fのフロントでチェックアウト。
タッチパネルでこれも済ませる事となり
本当に無人ででもサービス提供ができるようなところに
技術というのは進化しているものだというのをまざまざと実感。
レストランでは朝食の準備に向けて業務をなさっている方の姿があり
こういう部分ではやはりヒトを必要としていた。
舞台裏を見ているような感じでホテルをあとにして札幌駅に向かった。
札沼線遠征編2020
札幌駅構内、パセオは静まり返っているのに
もうコンコースには手稲駅・江別駅からの列車が到着し、
早々に通勤されていくと思われる人々が行き交っていた。
逆に列車に乗りに行く人は
長距離の優等列車や新千歳空港に向かうと思われる
そんな風貌や荷物を持たれた方が多いような気がする。
札沼線遠征編2020
札幌駅の運賃表。
函館本線は方向ごとで2種類、各路線とも色分けがなされ、
いずれもナンバリングが入っており、主要駅は水色で塗りつぶされている。
札幌駅だけアルファベットのない「01」。

函館本線の比羅夫駅〜妹背牛間、
室蘭本線は荻野駅、石勝線は新夕張駅までの乗車券が
自動券売機で購入できる範囲。
札沼線遠征編2020
そこに示されている札沼線は
北海道医療大学駅を境に緑のラインからやや細いグレーのラインに変わり
それぞれの駅もナンバリングがない中で新十津川駅までの運賃が示されている。
このナンバリングがない駅の範囲が2020年5月に廃止を迎えることになる。
新十津川駅までは1890円で、石狩川を隔てた対岸の滝川駅と同じ料金。
比羅夫駅や妹背牛駅、萩野駅よりも札幌駅からの営業距離は短い。

営業キロが100キロに満たない行程なので
その都度降車ごとに精算をしていくことにして
石狩当別駅までの乗車券を購入して改札を潜ることにする。
札沼線遠征編2020
改札内では札幌駅弁立売商会がこの時間帯に既に営業していたので
ここで駅弁、ひぐまのぜいたくおにぎりを入手して
高架ホーム、札沼線が出発着する9・10番線ホームへ。
9番線には小樽駅からやってきた滝川駅行きの普通列車が停車中。
長時間停車を挟むものの、
札幌駅で大きくヒトの流れがガラッと変わるので
これを跨いで利用する人はさほど多くないことから
さほど不自由さを思うものではないと推測される。
札沼線遠征編2020
6:29、733系6両編成石狩当別行きが10番線ホームに入線してくる。
各方面特急を含めて列車待ちの人が見受けられるのに対して
こちらは極めて少なかった。
折り返して札幌駅へと向かう人たちを運ぶための送り込みを兼ねている。
列車は「札沼線」ではなく
「学園都市線」として案内されており、これがもう定着しているようだ。

13年前は非電化で「気動車」であるキハ141系が活躍していたものが
札幌駅〜北海道医療大学駅間において交流電化がなされ、
6両編成の「電車」が行き交うものとなった。
これで他の電化区間と運用を効率的に行うことが可能にしている。

札幌圏への人口集中を顕著に示す鉄道路線で
北海道医療大学駅までの区間は
沿線の宅地開発を受けて1975年を基準に3倍以上に輸送密度が増えており
営業係数は100〜110くらいの間で推移していて
大量輸送を必要としている条件下にあるので
JR北海道が単独で維持していくことを念頭に置いているのに対して
北海道医療大学駅以遠は同じ1975年を基準にすると
当時の15%を割り込む輸送密度しかなく、
営業係数も2000を超えてしまうくらいの状況にあり、
廃線を受け入れることになってしまった。
札沼線遠征編2020
6:39、汽笛を鳴らして札幌駅を出発。
ヨドバシカメラや大丸をあとにして、
ホテル京阪に京王プラザホテルのそばを通って
公務員宿舎やマンションが立ち並ぶ中、
列車は高架を進んでいき、
イオンや札幌市立大、市立札幌病院を前に桑園駅に滑り込む。

ローソンを過ぎて右に大きくカーブして函館本線と分かれ
札幌競馬場に八軒第三団地を過ぎ
琴似中央小が見えてくると八軒駅に至る。

札幌競馬場を控えての一コマ。
高架区間を進み対向式ホーム構造の駅が多いというのも
札沼線札幌市内における特徴の一つ。

それだけの市街を形成していることと、
単線だった中で旅客増に対応して複線化を行い、
ホーム増設や駅の開設をしてきたことが背景にある。

芙蓉ハイツやビューシャトーといったマンションから
新川通りを跨いで右にカーブし、
新川病院と生鮮市場を過ぎると新川駅に着く。
こちらには新川中と新川中央小をそばに控えている。
新川駅を出ると札幌道を跨ぎ、
タイヨーや鈴木病院、ケーズデンキを通り
Sタウン、ロピア、そして新琴似ハイツとマンションが相次ぎ
新琴似駅にやってくるとここで対向列車とすれ違う。
案の定の事ながら対向列車の混雑ぶりといったら。
札沼線遠征編2020
ブランズマンションにツルハドラッグ、新琴似歯科を過ぎて
地上におりて右に列車はカーブして
国道231号を潜って太平南小のそばから太平駅へ。

太平跨線橋を潜り、住宅地を左にカーブ。
東15丁目屯田通りを跨ぎ、パークハイツをそばに控えて百合が原駅に出て行く。

寿薬品をあとにそのままダイアパレスやエクセルシオールといった
大型マンションのもとに向かい、篠路駅に至る。
札沼線遠征編2020
農業倉庫のそばから右にカーブして木田製粉の先で伏龍川を渡ると
左手に雪原が広がるのも束の間、すぐに住宅地に変わり、
札幌三育小を通り拓北駅へ。駅前にはセイコーマートがある。
札沼線遠征編2020
ひまわり団地から拓北公園を挟んで
東光ストアや街づくりセンターのもとに向かい、あいの里教育大駅に着く。
ここから単線になる。

大規模マンションであるエスパシオがそびえ立った光景が一転して
低層化した戸建てを中心とした住宅地が続き、
道道128号を潜って東公園とあいの里東中、ウェルネススクエア札幌を過ぎると
あいの里公園駅に滑り込む。
この付近が超有名なチョコレートの製菓会社ロイズのお膝元にあたる。

道道112号の下を抜けていくと
右手に雪原が広がり、やがて石狩川を渡る。ここから当別町に入る。
当別町にもロイズはふと美工場を展開している。

雪原から道央新道を潜っていくと
やがて民家が集まってきて万葉の湯と農業倉庫のもとから石狩太美駅へ。
札沼線遠征編2020
林から雪原に向かい、鉄道林が続いた後、
これが途切れると銀世界をひた走っていくことになり
当別消防署から民家が集まってきて
列車は7:18、石狩当別駅1番線ホームに到着。
札沼線遠征編2020
ここで一旦改札を出る事に。
札幌駅からのこの区間、
1964年9月段階では浦臼駅を境にした運行系統が組み立てられており
1日に10本の列車設定であったものが
今日に至っては札幌市内(あいの里公園駅まで)は15分〜20分に1本、
そして石狩当別駅までは30分に1本の列車が設定されるようになっている。
相対的に廃止となる区間は減便・縮小を辿るばかりだった。

駅のそばに農業倉庫がある駅は宅地化がなされる前から
それらの輸送手段としての鉄道との関わりが深かったことを意味している。
ここに限った話ではないけれども。

つづく                     
posted by 小林 慶太 at 23:58| 千葉 ☁| Comment(0) | 旅行編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする